四畳半の住人 / 四畳半蔵書覚え:原子力関係

■■ 四畳半蔵書覚え:原子力関係 ■■
興味のある人に貸し出します
作者:四畳半の住人
 
推進派:黄色 / 政治色な本:オレンジ色 / 原子力について学術的な本:青色 / 原子力関係を理解するのに必要な知識や、原爆の本:薄空色
DVD:緑色
再:再販された、絶:絶版中
▲印:紛失中、■印:友人に寄贈済(手元にない)、◎印:読みやすい、●印:原子力推進
状況 書名 著者 第一版 記事、「Book」データベースよりの内容
技術火力原子力発電必携??社団法人 火力原子力発電技術協会 ¥3610
通商産業省資源エネルギー庁
公益事業部 発電課,原子力発電安全管理課 監修
私が持っているのは,1991年第3刷,以前,職場で配られました。
黒い雨井伏鱒二1970年
6月25日
新潮文庫 ¥400
絶版原爆の落ちた日文藝春秋1972年
戦史研究会 ¥620
1981年に太平洋戦史研究会,講談社より再販されているかも。
1973年3月 関西電力美浜発電所燃料棒破損
美浜一号炉において核燃料棒が折損する事故が発生したが、関西電力はこの事故を公表せず秘匿。
この事故が明らかになったのは内部告発によるものである。
1974年9月1日 原子力船「むつ」の放射線漏れ事故
絶版
啓蒙
絵で見る原子力のはなし林喬雄1975年
6月20日
日刊工業新聞社 ¥680
1980年に再販されるも現在絶版中,私はこの解説が一番わかりやすいと思う。時代的に原子力への生理的嫌悪感を払拭しようと学生から教育を始めた一番最初の啓蒙本と思う。
絶版
技術
反原発辞典(1)
 〜「反」原子力発電・篇
原発事典編集委員会1978年現代書館 ¥1500
毎日新聞評〜原発の安全性をめぐる「科学論争」のワクを越え原子力開発推進の背景,構造を多角的にとらえる一方,原子炉の仕組み,その危険性等についても素人向きにやさしく書かれている。"原子力モノ"出版会に一石を投じる異色の本。■目次 〈写真構成〉原爆〜〜原発 木村恒久 / 原子力発電はどうしてダメなのか 17の質間にこたえる 水戸巌 / 〈写真〉世界の反原発運動 / 〈イラスト〉ゲンパツトピア 橋本勝 / 原子力は人類社会のガン腫瘍 石油文明の次を考える 槌田敦 ( / 〈対談〉想像力としての原発 野坂昭如+田原総一朗 / 支配・抑圧の典型としての原発 この男社会の産物を拒絶する ぺトラ・カリン・ケリー(訳 市川定夫) / 現代科学の問題としての原発 科学の危機から変革の科学へ 高木 仁三郎 / オイルショック以降のエネルギー戦争 エネルギー危機説とカーター戦略の意昧 柴原睦夫 / 原発シンジケートの暗躍と第三世界 第三世界の解放と敵対するウラン輪入 北沢洋子 / 日本のエネルギー革命は何だったのか 石炭から石油へ、そして原子力へ 津村喬 / 女川のホヤが言う 山崎昌夫 / 〈報告〉闘いの現場からむつ・女川・東海.柏崎・福井・島根・川内 / 伊方裁判〜〜権力の露呈したもの 住民の反撃が権力のごまかしを暴露した 久米三四郎 / ムラサキツユクサ作戦 市民の手による原発の監視 市川定夫 / 〈座談会〉都市の“消費者”にとっての反原発運動 宮島郁子+加藤真代+木村松夫(司会 西尾漠) / 労働運動と市民運動の結び目 一円不払い運動のなかから 松尾圭 / 原発開発と電力労働者電力会社の欺瞞性を衝く! 電力公害研究会 / 原子力労災 閥に葬り去られる労働者被曝 岩佐労災闘争支援共闘会議 / 海外の反原発運動 / 核の管理と人間解放 核管理社会はすでにはじまっている 梅林宏道 / 〈ルポ〉原発銀座をゆく 黄金漬けの町・人々はロこもる 白鳥迅 / 近代科学から人間・文化へ われわれにとってエネルギーとは何か 室田武
1978年11月2日 東京電力福島第一原子力発電所3号機事故 レベル3
日本で最初の臨界事故とされる。
戻り弁の操作ミスで制御棒5本が抜け、7時間半、臨界が続いた。
1981年3月 敦賀〜放射性物質を日本海に放出,作業員超過被曝 レベル2
絶版
技術
反原発辞典(2)
 〜「反」原子力文明篇
原発事典編集委員会1979年現代書館 ¥1500
■目次 〈写真構成〉原爆〜〜原発 木村恒久 / 原子力発電はどうしてダメなのか 17の質間にこたえる 水戸巌 / 〈写真〉世界の反原発運動 / 〈イラスト〉ゲンパツトピア 橋本勝 / 原子力は人類社会のガン腫瘍 石油文明の次を考える 槌田敦 ( / 〈対談〉想像力としての原発 野坂昭如+田原総一朗 / 支配・抑圧の典型としての原発 この男社会の産物を拒絶する ぺトラ・カリン・ケリー(訳 市川定夫) / 現代科学の問題としての原発 科学の危機から変革の科学へ 高木 仁三郎 / オイルショック以降のエネルギー戦争 エネルギー危機説とカーター戦略の意昧 柴原睦夫 / 原発シンジケートの暗躍と第三世界 第三世界の解放と敵対するウラン輪入 北沢洋子 / 日本のエネルギー革命は何だったのか 石炭から石油へ、そして原子力へ 津村喬 / 女川のホヤが言う 山崎昌夫 / 〈報告〉闘いの現場からむつ・女川・東海.柏崎・福井・島根・川内 / 伊方裁判〜〜権力の露呈したもの 住民の反撃が権力のごまかしを暴露した 久米三四郎 / ムラサキツユクサ作戦 市民の手による原発の監視 市川定夫 / 〈座談会〉都市の“消費者”にとっての反原発運動 宮島郁子+加藤真代+木村松夫(司会 西尾漠) / 労働運動と市民運動の結び目 一円不払い運動のなかから 松尾圭 / 原発開発と電力労働者電力会社の欺瞞性を衝く! 電力公害研究会 / 原子力労災 閥に葬り去られる労働者被曝 岩佐労災闘争支援共闘会議 / 海外の反原発運動 / 核の管理と人間解放 核管理社会はすでにはじまっている 梅林宏道 / 〈ルポ〉原発銀座をゆく 黄金漬けの町・人々はロこもる 白鳥迅 / 近代科学から人間・文化へ われわれにとってエネルギーとは何か 室田武
状況 書名 著者 第一版 記事、「Book」データベースよりの内容
再販
闇に消される原発被曝者樋口健二1981年
8月15日
三一書房 ¥1300
福島事故後に再販されて現在も入手可能,原発で働く人の健康被害について書かれています。
再販プルトニウムの恐怖高木仁三郎1981年
11月20日
岩波新書 ¥750
再販までは、古本が高騰。
知識家庭の電気学入門早わかり新電気 特別臨時増刊51983年
5月23日
オーム社 1900円
第一章 電気の誕生から家庭まで〜原子力発電所とはどういうものか
絶版
啓蒙
原子力読本
 高校生の平和学習のために
神奈川県高教組原子力読本編集委員会編1985年東研出版 ¥1000
平たく原子力(発電含む)を知るには,価格的にも最良の本。惜しいのは再販されないであろうこと。
DVD黒い雨にうたれて出演
西城秀樹, 島村佳江
1985年
3月
 終戦60周年を迎え平和を祈念し、中沢啓治作品をDVD化。原子爆弾投下後の広島に降り注いだ放射能を含む「黒い雨」の影響と、それによる苦悩を抱える人々の姿を描いた作品。
再販
食卓にあがった死の灰 パート2
 チェルノブイリによる食品汚染
高木仁三郎
原子力資料情報室
1987年
8月1日
 本ではなくて,¥200のリーフレットです。その後,新書になりました。
再販
原発被曝列島樋口健二1987年
8月1日
三一書房 1400円
50万人を超える原発被曝労働者の現実! 被曝労働なしには稼働しない原子力発電! 原発労働現場を一貫して取材してきたカメラマン・樋口健二、渾身の書。 新装版になって2011年8月に緊急再販されました
チェルノブイリクライシス
史上最悪の原発事故
PHOTO全記録
ウラジミール・シェフチェンコ1988年
5月26日
竹書房 1800円
内容(「BOOK」データベースより) 1986年4月26日、原発事故現場に直行したカメラマンは、あえて放射能の渦中に身を投じ、半年後、驚くべき警告を発して死んでいった…。この2年の沈黙を破り、ソ連が発表した衝撃の画像250点。現場からの貴重な証言をまじえ、全世界にさきがけて独占公開。
1989年1月1日 東京電力福島第二原子力発電所3号機事故 レベル2
原子炉再循環ポンプ内部が壊れ、炉心に多量の金属粉が流出した事故。
絶版
知識
六ケ所村では何が起こっているのか
原発核燃料サイクルQ&A
佐原勉1989年
6月1日
ラジオ技術社 1020円
再販
知識
図説 危険な話
不思議で不安な原子力発電のこと
コミックボックス編1989年
10月26日
ふゅーじょんぷろだくと 1236円
原子力の日(10月26日)に発行のこの本,裏表紙には元素表,付録にはシールや放射能スケール。2011年に再販されました。実に良い本と思います。
状況 書名 著者 第一版 記事、「Book」データベースよりの内容
絶版
食卓にあがった死の灰高木 仁三郎
渡辺 美紀子
1990年
2月
講談社現代新書 780円
食卓にあがった放射能とタイトルを変えて再販されたようです。
知識
雑木林の経済学
 〜脱石油文明への処方箋
室田武1990年
6月
樹心社 1648円
(帯より)
 石油・原子力文明に明日はない。今こそ,森林,水土にしっかりと根ざした新しい文化,”生きた暮らし”をめざして歩み出さねばならない!!
1990年9月9日 東京電力福島第二原子力発電所3号機事故 レベル2
主蒸気隔離弁を止めるピンが壊れた結果、原子炉圧力が上昇して「中性子束高」の信号により自動停止。
知識
君はエントロピーを見たか
 〜地球生命の経済学
室田武1991年
4月
朝日文庫
 いま私たちの住む地球は、本来の機能を失いつつある。その原因は、工業生産の拡大による石油と地下水の浪費、地力を破壊するような農業の工業化、熱帯雨林の大規模な伐採、原発による放射能汚染など、エントロピーの増大にあると著者は指摘する。エントロピーを経済学との関わりから考え、崩壊しはじめた自然の回復と、環境破壊がもたらす経済停滞の危機を訴える。エントロピーとは何か。
絶版青森 六ケ所村
核施設と政争の現場
寺光忠男1991年
2月5日
毎日新聞社 1300円
絶版六ケ所村の記録(上)鎌田慧1991年
3月28日
岩波書店 1800円
原子力政策はまさしく侵略そのものと言うのが見えて、うんざりします。日本は民主主義じゃないのね。と痛感。
絶版六ケ所村の記録(下)鎌田慧1991年
4月26日
岩波書店 1800円
再販
原爆
HIROSHIMA NAGASAKI WORLD
ヒロシマ・ナガサキを世界へ
肥田舜太郎1991年
6日
あけび書房 1500円
 著者の一回一回の海外での反核の講演活動の報告を年次の順に並べたもの。核兵器は人類と共存できない「悪魔の兵器」であり、核兵器廃絶こそが人類を破滅から救う唯一の道である。世界は原爆地獄をどう知っているか。
絶版アジアの原発と被曝労働者樋口健二1991年
1月23日
八月書館¥1648(1600円)
 これは絶対に再販されないと思います。だって某有名会社が国内で出来ないからと,海外で公害を撒き散らかす話,,,読むと日本人であることが恥ずかしくなります。同じ様にしてアジアを侵略した,,んだろうな。。と納得できる本。日本は精神的には野蛮な国です。
1991年2月9日 関西電力美浜発電所2号機事故 レベル2
蒸気発生器の伝熱細管の1本が破断、55トンの一次冷却水が漏洩、非常用炉心冷却装置 (ECCS) が作動。放出量0.6キュリー。
1991年4月4日 中部電力浜岡原子力発電所3号機事故 レベル2
誤信号により原子炉給水量が減少し、原子炉が自動停止。
これが原発だ
カメラがとらえた被爆者
樋口健二1991年
7月19日
岩波ジュニア新書 780円
日本破壊列島1970ー1990樋口健二1992年
10月
三一書房 2000円
核拡散とプルトニウム石田裕貴夫1992年
12月20日
朝日新聞社 1200円
反原発出前します
〜高木仁三郎講義録
高木仁三郎1993年
4月
七つ森書館 ¥2,575
紛失...再販あり?
推進
技術
原子炉解体
 〜安全な退役のために
石川 迪夫1993年
4月
講談社 2700円
2011年、新装版で再販された...
 推進派の第一人者が書いています。放射性廃棄物のスソ切りは問題ないと…今の政府と同じ見解です。ならば、愛する廃炉の上に家でも建てて住めばいいのにって思っちゃうんだけどね、、、紛失中です。新装版も持ってます。
絶版原発の経済学室田武1993年
8月
朝日文庫 620円
 どうしてこういう本が推薦図書にならないのかしら。。君はエントロピーを見たかの著者。とてもオススメ本です。
マンハッタン計画
〜プルトニウム人体実験
Albuquerque Tribune1994年
12月1日
小学館 1800円
訳:広瀬隆 お友達にあげちゃいました。読んだかな?
絶版還らざる楽園
 〜ビキニ被曝40年 核に蝕まれて
島田興生1995年
5月
小学館 1400円
 アメリカの核実験は、自然、暮らし、すべてを破壊した。これはまさに“悪魔の所業”だ。“核”を背負わされて四十数年。サンゴ礁に生きる人々が問いかける人権・平和・人間性とは。
トランクの中の日本
 〜米従軍カメラマンの非公式記録
ジョー オダネル 1995年
5月
小学館 2625円
 アメリカ在郷軍人の圧力で中止となった、スミソニアン博物館での原爆写真展を再現。ここに収められた57点の写真は、J・オダネル氏が撮影し、50年間トランクに封印されたまま公開されなかった広島・長崎の真実の記録である。日本各地で写真展を開催。
21世紀を拓く「東北電力」
 〜地域の発展とロマンを求めて108年
渡部行1995年
8月
東洋経済新報社 1600円(税別)
 気分が悪くなるほどの原発推進派です。20冊あまりの原発推進の本を書いています。著者は相馬市出身なのですが,原発事故をどう捉えているのか聞いてみたいが,事故後,ネットから消え,著書も次々と廃版となっています。
1995年12月8日 高速増殖炉もんじゅナトリウム漏洩事故 レベル1
2次主冷却系の温度計の鞘が折れ、ナトリウムが漏洩し燃焼。
この事故により、もんじゅは15年近く経った2010年4月まで停止。
状況 書名 著者 第一版 記事、「Book」データベースよりの内容
技術原子力の基礎講座 第1分冊
 〜原子炉の原理・安全性
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
原子、原子核、原子核の壊変、放射性物質、放射線と物質の相互作用、放射線の測定、加速器、原子核反応
元新潟大学 川口千代二,東京理科大学 西村 和明
技術原子力の基礎講座 第2分冊
 〜原子炉の原理・安全性
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
核分裂、中性子の反応、連鎖反応、原子炉の基本型、原子炉の種類、原子炉の安全性、研究用原子炉
元日本原子力研究所 平田 寛穂,日本原子力研究所 阿部 清治(監修)
技術原子力の基礎講座 第3分冊
 〜原子力発電
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
発電用原子炉、しくみ、軽水型、重水型、黒鉛型原子力発電所、安全問題、廃棄物、原子力発電の将来
日本原子力発電(株) 武田 充司(監修) ほか
技術原子力の基礎講座 第4分冊
 〜新型原子炉
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
核燃料サイクルと新型原子炉、高速増殖炉、新型転換炉、高温ガス炉、その他の新型原子炉、まとめ
元日本原子力研究所 石川 寛, 青地 哲男、朝岡卓見、佐野川好母、澤井 定、望月 恵一
技術原子力の基礎講座 第5分冊
 〜核燃料と原子炉材料
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
核燃料資源、ウランの採鉱から精錬転換まで、濃縮、燃料体の製造、使用済燃料と再処理、管理上の諸問題、原子炉材料、核融合炉材料、照射損傷
元動力炉・核燃料開発事業団 福岡 勇雄
技術原子力の基礎講座 第6分冊
 〜人体と放射線・原子力と環境
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
放射線と生物、ICRPとその考え方、身のまわりの放射線、放射線管理、異常時の放出、環境でのふるまい、自然放射線、放射性降下物、放射性廃棄物、温排水
原子力産業会議 石原 建彦・元日本原子力研究所 石原 豊彦・千代田保安用品(株) 藤田 稔
技術原子力の基礎講座 第7分冊
 〜アイソトープ・放射線の利用
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
ラジオアイソトープと放射線、RIの製造、理工学利用、放射性照射利用、放射光用加速器、RIの医学利用、加速器の理学利用、農業利用
東海大学 小林 昌敏・放射性医学総合研究所 河内 清光・東京大学 佐々木康人・ 理化学研究所 原  雅弘
技術原子力の基礎講座 第8分冊
 〜核融合
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
核融合反応と発生エネルギー、実現条件、高温プラズマ閉じ込めの原理、研究の現状、炉の概念、経済性
日本原子力研究所 田中 祐二
技術原子力の基礎講座 第9分冊
 〜エネルギー資源
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
エネルギーの消費、石油の生産と消費、エネルギーの資源量、将来の世界エネルギー需給見通し
(株)電力中央研究所 内山 洋司,(財)政策科学研究所 伊藤慶四郎
技術原子力の基礎講座 第10分冊
 〜原子力と行政
-1996年
3月
財団法人 日本原子力文化振興財団 950円
原子力行政のあゆみ、原子力行政機構とその役割、安全規制、原子力研究開発および利用、原子力発電と立地対策、原子力と国際情勢、保障措置と核物質防護
科学技術庁原子力調査国際協力課ほか
推進
技術
知識
原子炉の暴走
 SL‐1からチェルノブイリまで
石川 迪夫1996年
4月
日刊工業新聞社
 チェルノブイリ事故をもたらした原子炉の暴走とは何か、その正体をこれまで行われた実験や研究をもとにやさしく記述。推理小説もどきの面白さで事故の状況を解明。比喩や逸話が随所に織り込まれているので一般にもわかりやすい。また、反応度事故に対する安全性を体系化した成書としても価値ある一書。
原爆原子爆弾山田克哉1996年
7月20日
講談社+α文庫 
ブルーバックス ¥1,365
1997年3月11日 東海再処理施設アスファルト固化施設火災爆発事故 レベル3
蒸低レベル放射性物質をアスファルト固化する施設で火災発生、爆発。
1998年2月22日 福島第一原子力発電所
第4号機の定期検査中、137本の制御棒のうちの34本が50分間、全体の25分の1(1ノッチ約15cm)抜けた。
原発から風が吹く
 地震,事故,立地に揺れる南の辺境
橋爪 健郎 編集1998年
5月25日
南方新社 2100円
内容(「MARC」データベースより)
 九州電力と原発について、串間・川内・玄海の3カ所のレポートから述べ、「原発とは共存できない」という強い意志を提示する。
知識
元素の小事典高木仁三郎1999年
3月19日
岩波ジュニア新書 600円
出版社/著者からの内容紹介〜百十余個の元素すべてについて,その性質と特徴を,私たちの生活と関わる興味深いエピソードを通して解説
推進
政治
「女川原発」地域とともに渡部行1999年
4月
東洋経済新報社 1700円(税別)
 気分が悪くなるほどの原発推進派です。20冊あまりの原発推進の本を書いています。著者は相馬市出身なのですが,今回の事故をどう捉えているのか聞いてみたいが,事故後,ネットから消え,著書も次々と廃版となっています。
1999年6月18日 北陸電力志賀原子力発電所1号機事故 レベル1-3
日本で2番目の臨界事故とされる。
定期点検中に沸騰水型原子炉 (BWR) の弁操作の誤りで炉内の圧力が上昇し3本の制御棒が抜け、手動で弁を操作するまで臨界が15分間続いた。
恐怖の放射性廃棄物
 プルトニウム時代の終わり
広瀬隆1999年
8月25日
集英社文庫 600円
内容(「BOOK」データベースより)
学者、政治家、エネルギー問題の専門家、そして自治体の首長や市民レベルの運動家達によって支えられ、原子力問題の先進国ドイツは、廃絶の方向へと確実に進んでいる。しかし日本はどうであろうか?依然として原発事故は頻発し、高レベル廃棄物最終処分問題を抱えたままである。本書はそれらの問題をつき、革命的なエネルギー開発の現状などを新たに加え、人類がとるべき道を教えるルポルタージュ。
1999年9月30日 東海村JCO臨界事故 レベル4
JCOの核燃料加工施設内で核燃料を加工中に、ウラン溶液が臨界状態に達し核分裂連鎖反応が発生、この状態が約20時間持続。
至近距離で中性子線を浴びた作業員3名中、2名が死亡、1名が重症となった他、667名の被曝者。
技術臨界被曝の衝撃
 -いまあらためて問う原子力
清水修二
野口邦和
2000年
4月
リベルタ出版 1900円
 臨界事故とは何だったのか?出口を失いつつある日本の原子力開発を根底から問い直し、この狭い国土に52基もの原発が稼動しているシビアな現実を直視しながら、問題の核心に迫る。いざというとき、知は命を守る。原子力災害を起こさせないようにするにはどうしたらよいか、また原子力事故に遭遇したとき、私たちはどう行動したらよいか、やさしく説く。
壊滅日本17の致命傷鎌田慧2000年
12月15日
講談社文庫 ¥560
第」章 押し潰される基本的人権
原発事故はなぜくりかえすのか高木仁三郎2000年
12月20日
岩波新書 800円
絶版
政治
国策の行方
〜上関原発計画の20年
南方新社 1890円2001年
8月31日
朝日新聞山口支局編
再◎原発列島を行く鎌田慧2001年
11月21日
集英社新書 ¥735
「週間金曜日」に1999年
2月5日号から2001年
9月7日号まで臨時掲載した「鎌田慧が撃つ日本原発列島」より加筆訂正したものです。
推進●「原発」を誘致しよう!
 優れた電源、地域振興で大きな成果
渡部行2001年
12月
日工フォーラム社 1700円(税別)
 環境にやさしく、頼りになる原子力発電の使命。 全国の全原発と原子力研究開発施設23カ所の現地ルポ。立地地域から見た安全対策や振興策の要望と間題点、原子力政策のあり方を間う。
 結局,お金の為に誘致せろと,,著者の幸せ感覚は私とあまりにも違い気分が悪くなります。20冊あまりの原発推進の本を書く著者は相馬市出身なのですが,原発事故をどう捉えているのか聞いてみたいが,事故後,ネットから消え,著書も次々と廃版となっています。
絶版
知識
技術
図解雑学シリーズ
 〜原子力
武田敏一2002年
9月20日
ナツメ社の図解雑学シリーズ 1365円
 日本の基盤エネルギーとなっている原子力。原子の構造から原子核反応のしくみ、放射線・放射能、原子力発電のしくみなど、原子力についての正しい知識が身に付けられるよう、豊富なイラストを交えてわかりやすく解説する。
絶版ですが,福島の事故の後にしばらくの間,電子書籍が無料配信されていました。現在は終了→ 【電子書籍の無料配信】 『図解雑学 原子力』
検証 東電原発トラブル隠し原子力資料情報室2002年
12月20日
岩波ブックレット 500円
 東京電力の原子力発電所の自主点検作業において,80年代後半から,ひび割れの存在を隠すなどの不正が行われていた.この衝撃的な「トラブル隠し」は何を意味するのか.事件の事実関係を整理し,原発の安全性を問い直す。
DVDナージャの村監督
本橋成一
2003年
8月22日
 チェルノブイリ、ベラルーシ、いのちの大地……。 1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発事故。原発汚染地となった風下のベラルーシ共和国では、いくつもの町や村が強制移住区となり地図から消えた。そのひとつ、ゴメリ州ドウヂチ村には6家族が離れず暮らし続けている。
DVDアレクセイと泉監督
本橋成一
2003年
8月22日
百年の泉の物語。 チェルノブイリ原発の180km北東にあるベラルーシ共和国プジンチェ村。政府から移住勧告によって600人いた住人のほとんどが村を去り、残ったのは5人の老人とひとりの青年アレクセイだけ。畑も森も家も、村じゅうから放射能が検出されるが、不思議なことに泉からは検出されない。村人達たちはこの泉を「百年の泉」と呼び、毎日水を汲み上げ、心のよりどころとしている。こんこんと沸き続ける泉と人々の暮しは本当の豊かさのありようを語りかける。
DVDヒバクシャ HIBAKUSHA
 世界の終わりに
監督
鎌仲ひとみ
2003年
9月10日
グループ現代、監督:鎌仲ひとみ
映画のパンフとDVD(¥530/¥5,040)
絶■パンドラの箱の悪魔広瀬隆2004年
3月12日
文藝春秋 680円
第2話 壮大な核スキャンダル
推進●
政治
日本原電の挑戦
 原子力パイオニアの使命
渡部行2004年
5月30日
扶桑社 1800円(税別)
 日本工業新聞の好評連載を単行本化。日本の原子力平和利用と原子力発電の技術開発、事業化でパイオニアの役割を果たしている「日本原子力発電」を中心に、原子力発電の歴史と明日を概観。不可欠のエネルギーとしての原子力の意義について解き明かした、原子力発電の教科書ともいえる一書の登場です。
2004年8月9日 美浜発電所3号機2次系配管破損事故
2次冷却系のタービン発電機付近の配管破損により高温高圧の水蒸気が多量に噴出。逃げ遅れた作業員5名が熱傷で死亡。レベル0+。
原爆写真 ノーモア ヒロシマ・ナガサキ
 〜【日英2カ国語表記】
日本図書センター2005年
3月
 今、地球上にはおよそ3万発の核兵器が現存するといわれています。被爆体験の悲しみや怖さが人びとから忘れ去られた瞬間に悲劇がまた繰り返される可能性は、その数だけ存在しています。 本書『原爆写真 ノーモア ヒロシマ・ナガサキ』は、厳選された写真・絵画111点に、詩6点、井上ひさし・林京子・平岡敬・広河隆一・松谷みよ子ら5名の作家たちが原爆と平和によせる想いを新たに綴ったエッセイ、現代を生きる被爆者への取材レポートを加え、ドキュメンタリー形式に構成した1冊の写真集です。
内部被曝の脅威肥田舜太郎・鎌仲ひとみ2005年
6月10日
ちくま新書 756円
樋口健一報道写真集成樋口健二2005年
7月15日
こぶし書房 ¥4,410
技術
推進
トコトンやさしい
核融合エネルギーの本
井上信幸
芳野隆治
2005年
7月
日刊工業新聞社 ¥1,470
(B&Tブックス〜今日からモノ知りシリーズ)
知識
図解雑学 元素-2005年
12月8日
ナツメ社の図解雑学シリーズ
原子を知ることは原子力の知識の第一歩。2005年現在で電子配列が載っているのはこの1冊と思う。¥1,575
知識
図解雑学 金属の科学-2005年
12月28日
ナツメ社の図解雑学シリーズ
金属材料を知ることも原子力理解の第一歩。タービン用の耐熱鋼、原子炉用の材料など記述あり。¥1,450
朽ちていった命
〜被曝治療83日の記録
NHK「東海村臨界事故」取材班2006年
10月1日
新潮文庫 460円
NHKで放送されました。動画はYoutubeでも見られると思います。
知識
絶版
絵でみる
石油ビジネスのしくみ
茂木源人2006年
3月1日
日本能率協会マネジメントセンター ¥1,680
原発には直接は無関係ですが、ウラン精製にも原子力にも石油は必須なのです。で、火力の知識も必要。
DVDBBC 世界に衝撃を与えた日
 〜ヒロシマ
2006年 1945年8月6日,広島市に投下された原子爆弾は、戦争という状況下で初めて使用された原子爆弾である。3日後に長崎にも落とされ、その結果、日本は降伏し、第二次世界大戦は終了した。本編では、原爆投下を決断した、エノラ・ゲイの操縦士や乗組員、また広島の住民たちの視点から原爆投下の1日を語る。
推進●「青森・東通」と原子力との共栄
 〜世界一の原子力平和利用センターの出現
渡部行2007年
2月
東洋経済新報社 1800円(税別)
 世界的な「原子力ルネッサンス」の潮流の中で、青森県は「原子力のメッカ」として大きな役割を果たそうとしている!現地取材を中心に、その雄大な国策プロジェクトをリポート。またエネルギー・電力の現状と課題にせまる。
 正直,気分が悪くなるほどの原発推進論者です。ある意味,情報操作の被害者なのかも。20冊あまりの原発推進の本を書く著者は相馬市生まれ(1931年)なのですが,原発事故をどう捉えているのか聞いてみたいが,事故後,ネットから消え,著書も次々と廃版となっています。
知識図解雑学 指数・対数佐藤敏明2007年
5月10日
ナツメ社の図解雑学シリーズ
 半減期や地震のマグネチュードは、指数や対数を使って表しています。・・・1400円
2007年7月16日 新潟県中越沖地震 / 東京電力柏崎刈羽原子力発電所での一連の事故
新潟県中越沖地震により、外部電源用の油冷式変圧器が火災を起こし、微量の放射性物質の漏洩が検出された。この地震により発生した火災は柏崎刈羽原子力発電所1箇所のみであるとされる。震災後の高波によって敷地内が冠水、このため使用済み核燃料棒プールの冷却水が一部流失している。
政治中電さん さようなら那須圭子2007年
10月26日
創史社 ¥2,625
 日本最後の原発新規立地を、日本最後の誇り高き漁民の島が止める!そのとき、伝説の報道写真家「福島菊次郎」から、ひとりの主婦へ古びたニコンが託された。
「震度6強」が原発を襲った朝日新聞社取材班2007年
10月30日
朝日新聞社 ¥1,260
DVDDVDとパンフ
六ケ所村ラプソディ
監督
鎌仲ひとみ
2007年
1月

映画のパンフ ¥630/¥5,040
知識
Newton別冊 完全図解
 周期表
2007年
1月10日
ニュートンプレス 2000円
知識
原爆
技術
常識として知っておきたい
 核兵器と原子力
ニュースなるほど塾編2007年
3月1日
夢文庫 540円
自治体倒産時代樺嶋秀吉2007年
9月20日
講談社+α文庫 840円
第六章 やっぱり「最後の頼み」は核マネー
推進
技術
◎●
原子炉の暴走(第二版)
 臨界事故で何が起きたか
石川 迪夫2008年
3月
日刊工業新聞社; 第2版 2310円
 1996年に第一版、第二版はこちら。。原子炉を愛する著者、、フクシマ後に第三版はあるのか?と興味ありありなのは、私だけではないはず!
推進
技術
原子力ルネサンス
 エネルギー問題の不可避の選択
矢沢潔2008年
9月25日
技術評論社
知りたいサイエンスシリーズ ¥1,650
どちらかと言ったら原子力推進の本、放射線漏れや被曝に関しては一切の記述は無し。
DVDヒロシマナガサキ
 〜WHITE LIGHT / BLACK RAIN
スティーヴン・オカザキ2008年
3月
 本作は、『Days of Waiting(待ちわびる日々)』でアカデミー賞ドキュメンタリー映画賞に輝いたスティーヴン・オカザキ監督が、25年の歳月をかけて完成させた渾身のドキュメンタリー映画である。 原爆投下から60余年を経た今、日本でもその惨劇の記憶が薄れつつあるが、世界の多くの人々には、いまだ被害の実態についてほとんど知られていない。アメリカでは、原爆が戦争を早期に終わらせ、日米両国民の多くの命を救ったのだという、いわゆる“原爆神話”が広く受け入れられている現実がある。
政治
環境
九電と原発
〜温排水と海の環境破壊
南方ブックレット22009年
11月20日
南方新社 ¥1,050
検証 国家戦略なき日本読売新聞政治部2009年
2月1日
新潮文庫 540円
原発について考えるためのリアルなヒント集
〜日本には54匹の怪獣(原発)がいる!?
蟻ん子組2010年
3月3日
蟻ん子組 500円
日本の原子力発電って大丈夫なのか? / 藤田祐幸さん
低線量被ばくの危険性について / 菊池洋一幸さん
「故郷の海を守りたい」講演録 / 斉藤武一さん
「核大国化する日本」講演資料 / 鈴木真奈美さん
エネルギーシフトを引き起こす力 / 鎌仲ひとみさん
再販
原爆
広島の消えた日
〜被曝軍医の証言
肥田舜太郎2010年
3月31日
影書房
増補新版:1982年
1700円(税別)
原発スキャンダル木原省治2010年
5月1日
七ツ森書館 2100円
2010年6月17日 福島第一原子力発電所2号炉緊急自動停止
制御板補修工事のミス[注釈 15]があったが、常用系電源と非常用電源(常用系から供給されている)から外部電源に切り替わらず、冷却系ファンの停止を招き、緊急自動停止(トリップ)した。電源停止により水位が2m低下した。燃料棒露出まで40cm(単純計算で6分)であった。
隠された被曝矢ヶ崎 克馬2010年
7月
新日本出版社 1260円
原子炉時限爆弾広瀬隆2010年
8月26日
ダイヤモンド社 1575円
隠される原子力・核の真実
 〜原子力の専門家が原発に反対するわけ
小出 裕章2011年
1月
創史社 1470円
 1949年東京生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒、同大学院修了。1974年に京都大学原子炉実験所助手になる。2007年4月から教員の呼称が変わり、現在は助教。専門は放射線計測、原子力安全。伊方原発訴訟住民側証人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
知られざる原発被曝労働
 〜ある青年の死を追って
藤田 祐幸2011年
2月9日
岩波ブックレット 500円
 働くことは被曝すること-浜岡原発で検査作業に従事していた嶋橋伸之さん(29歳)の白血病死が明らかにした恐るべき実態とは? 生命の危険を前提に成り立っている原子力産業の現場から現代の闇を暴く衝撃的記録.
政治原発と日本の未来
 〜原子力は温暖化対策の切り札か
吉岡 斉2011年
2月9日
岩波ブックレット 500円
 原子力発電は、「危険」なものから一転、温暖化対策の切り札として「クリーン」なものへとイメージチェンジを遂げた。14基の新設が見込まれ、インドへの輸出が決まり、プルサーマルがはじまる。再処理は、最終処分場は、そして環境負荷は。多くの課題を抱える日本の原発政策およびエネルギー政策を問う。
-「原発計画30km圏内の光市民として」
〜2時間でわかる原発の危険性のおはなし
小出裕章 講演録円2011年
3月9日
ハッピーアイランド企画 500円
 この冊子は2009年6月28日に山口県・光市民ホールで開催された「原発計画30km圏内の光市民として」という講演会のお話を,そのまま書き起こしたものです。
2011年3月11日 東日本大震災により福島第一原子力発電所の事故 レベル7
原発の事故の度に,出版が増えるが,この後,再販される書籍も多数。
逆に技術的な書籍は再販されず,原子力啓蒙サイトは根こそぎ閉鎖となった。
国立国会図書館が保存したサイトだけ未だに観えますが,いつ無くなるか判りません。
再販食卓にあがった放射能高木 仁三郎
渡辺 美紀子
2011年
4月
七つ森書館
1990年講談社文庫の食卓にあがった死の灰 (講談社現代新書)の再販物? 1400円
再販
技術
推進
原子炉解体
 〜廃炉への道
石川 迪夫2011年
4月
講談社 ¥2650
1993年の新装版での再販
 相変わらず、放射性廃棄物のスソ切りは無視ですかね。絶版本に福島事故に関する前書きが増えたのみ。原子炉をこよなく愛する推進派第一人者による、実験炉の解体レポート。重版の帯をコピーする「巨大原発の廃炉は可能なのか?:1981年から始まった準備〜1986年の着工〜1996年の完了まで。日本初の廃炉の全記録。小型の実験炉ですら、解体作業には、気が遠くなるような膨大な費用・労力・時間・配慮が求められた。さらに300年にわたる放射性廃棄物の遮蔽管理という難題がある。原発の全貌とその抱えるもう一つの問題に迫る」
再◎日本の原発,
どこで間違えたのか
内橋克人2011年
4月
朝日新聞出版 1500円(税別)
 原発への警鐘:1986年と日本エネルギー戦争の現場;1984年と取りまとめて再販されたもの。これを読むと,日本の原子力発電所は随分と杜撰に設計&建築されたのが分かります。電気屋ばかりで作った原子炉,,しかも40年も前の技術で。。暗くなります。
再販
原発ジプシー堀江邦夫2011年
5月11日
現代書館
再販:1984年(講談社文庫) 2000円(税別)
AERA
原発と日本人 100人の証言
-2011年
5月15日
朝日新聞社 500円
再販原子力神話からの解放高木仁三郎2011年
5月20日
講談社文庫
増補新版:2000年8月光文社刊行版 760円
DAYS JAPAN
 日本の原発
広河隆一責任編集2011年
6月号 820円
6 paper

-2011年
5月26日
ELDNACS
 free paperですが,とてもよくまとまっています。原子力発電とは何か?
再販
闇に消される原発被曝者樋口健二2011年
7月26日
八月書館 ¥1,785
増補新板;御茶ノ水書房(2003年の復刻版)
原発崩壊 樋口健二写真集樋口健二2011年
8月15日
合同出版 2800円(税別)
地元住民の反対闘争、崩れてゆく地方の風景や暮らし、そして数々の原発事故や、数多くの被爆労働者を撮り続けてきた。 原発のはじまりから福島第一原発事故まで、38年に渡り、つねに最前線で取材し、安全神話の虚構と原発事故の恐ろしい被害を暴きだしてきた報道写真集の金字塔。
再販福島原発の闇堀江邦夫・水木しげる2011年
8月30日
朝日新聞社 ¥1000(税別)
1979年10月26日号 アサヒグラフ〜パイプの森の放浪者に加筆集成
再販新装版 人間と放射線
医療用X線から原発まで
ゴフマン,ジョン・W2011年
8月31日
明石書店; 新装版 4800円 (税別)
1991年に社会思想社より2万円で出版。激安になったので思わず購入。素人でもジワジワと読めます。800ページと分厚いので、枕にもなります。
■◎自分と子どもを放射能から守るには
(日本語版特別編集)
ウラジーミル・バベンコ 2011年
9月16日
世界文化社 800円(税別)
2003年ベラルーシにて、この本の原書は、放射能の中を生きるベラルーシ人のために、ベルラド放射能安全研究所よって刊行されました。海外で翻訳出版されるのは、この日本語版がはじめてになります。今日からできる! キッチンでできる!チェルノブイリからのアドバイス
X原発推進者の無念
〜避難所生活で考え直したこと
北村 俊郎2011年
10月17日
平凡社 ¥819
 いや,,実につまらないというか,,日本原電に長らくお勤めでもこの程度。読んで残念だった本です。読み終わったらゴミ箱。
放射性セシウムが
人体に与える医学的生物学的影響
チェルノブイリ・
原発事故被曝の病理データ
ユーリー・I・バンダジェフスキー2011年
12月15日
合同出版 1800円(税別)
 本書は、チェルノブイリ原子力発電所事故によって汚染された地域の住民の健康状態に関して、ゴメリ医科大学が10年にわたって実施した剖検を含む医学的調査、および動物実験の結果を評価し、人体の各器官に起こる病理学的変化を考察したものである。病変は全身の臓器に認められたが、とくに放射性セシウムの毒作用に注目し、生体中の長寿命放射性元素による一連の症候群(SLIR)を強調した。  体内に取り込まれた放射性セシウムによる健康影響を考える一助に。
内部被曝矢ヶ崎克馬,守田敏也2012年
3月6日
岩波ブックレット 500円
 東日本大震災以降,放射能による問題として重要視されている内部被曝とは何か。さらに人体への影響の度合いに,様々な見解があるのはなぜか。今の状況に至るまでの軌跡をたどりながら,その問題点をわかりやすく解説する。
知識
さようなら,もんじゅ君
〜増殖炉がかたる原発のホントのおはなし
小林圭二監修2012年
3月21日
河出書房新社 1200円(税別)
 はやくおしごとやめたいよ…。「どうしてボク、廃炉になれないの?」----ツイッターで大人気!フォロワー数8万人を超えるJAEA非公式ゆるキャラ「もんじゅ君」が、自らの炉生をせつなく物語る…!こどもからおとなまで、原発の「ホント」がわかる入門書。
ルポイチエフ
〜福島第一原発レベル7の現場
布施 祐仁 2012年
9月28日
岩波書店 1700円(税別)
 放射能汚染のなか、原発事故の現場で作業にあたる原発作業員が「イチエフ」と呼ぶ福島第一原発。なお改善されない劣悪な労働環境。横行する違法派遣・請負、労災隠し。危険手当さえ、ピンハネされる。それでもなぜ、彼らは働くのか。「誰かがやらなければいけない仕事」にあたる作業員数十名の肉声を伝える。
フタバから遠く離れて
〜避難所からみた原発と日本社会
舩橋淳2012年
10月17日
岩波書店 1500円(税別)
 3月11日以降、町全体が警戒区域となり、町ごと埼玉県に避難した福島県双葉町。その後一年のあいだ、埼玉県加須市・旧騎西高校の避難所に密着した映画作家が見たものは。原発立地自治体である町の歴史、住民の苦しみ、国への思いと行動が織りなす現在とは。井戸川克隆町長へのインタビューも収録。同名映画の公開に合わせ緊急出版。
2013年5月23日 J-PARC放射性同位体漏洩事故 レベル1
装置の誤作動により管理区域内に漏洩した放射性同位体が、排気ファンを回すという人為的な行動によって管理区域外に漏洩。
 実は私は子供の頃から反原発派です。キッカケは、小学生で広島旅行,原爆記念館の衝撃的な展示にビビりました。10代は下北半島バイクツーリング(六ケ所村他),20代のしまなみ海道&祝島自転車ツーリング(伊方原発,祝島闘争),他,北海道に行けば泊原発見学。原子力発電所はキレイでクリーンなイメージだったのですが,その周囲の広大な土地が立入禁止,排水の海もキレイでも死んだように観え,核施設の物々しさにも驚きでした。
 読書好きも高じて,原子力に関しても色々な本を読み,自分が使うエネルギーについても考えました。インターネット時代に入り,情報は入手しやすくなり,原子力啓蒙の小冊子は、無料で閲覧できるものが多いです。逆に原子力に疑問を呈する本は、原発事故の度に出版されるも誰も興味を持たずコアなジャンルだったのが,福島原発事故で一転、書店でも目立つ場所に原発コーナ、絶版本も改訂や再販が続々。しかし、最近の出版物は中身が薄く感じます。原子力イケイケ時代にじっくりと時間を掛けて書かれた本は読み応えあります。ネット上での断トツは 故高木仁三郎氏の「CNIC 原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/」でしょうか。今まで原発反対=反社会的なレッテルを貼られる(今も?)ので密かに読んでいましたが、ここに残った蔵書を紹介します。

 推進の本も多数混じっています。原子力推進第一人者 石川 迪夫氏の著書もオススメ!「原子炉の暴走(第一版)〜SL‐1からチェルノブイリまで」「原子炉の暴走(第二版)〜臨界事故で何が起きたか」、第三版は福島がテーマですかね。 再販された「新装版 原子炉解体〜廃炉への道」でも放射性廃棄物のスソ切り(→ 「放射性廃棄物『スソ切り』の本質と問題点」)は相変わらず問題ないとしているけど、いつまで言えるかな。っても石川 迪夫氏のお歳を考えると、放射能汚染が人体に与える影響は、自分には関係ないと思っているのかもしれませんね。小さい実験炉の廃炉でもあの始末、50基ある商用原子炉の廃炉は非常に難しいことがよく分かります。補助金もあるけど廃炉できないから再稼働なんでしょうね。

無料で読める原子力啓蒙の冊子はこちら
なるほど原子力A to Z 〜パンフレット・副読本  資源エネルギー庁作成の原子力啓蒙サイト。実は原子力事故の後、ずっと工事中ですが、インターネットとは便利なもので、国立国会図書館が収集した過去のページってので見れます。
原子力百科ATOMICA  ATOMICAは原子力に関連する幅広い情報を提供するインターネット上の百科事典です。
原子力安全・保安院 NISA  資源エネルギー庁作成の原子力啓蒙サイト。実は原子力事故の後、ずっと工事中ですが、インターネットとは便利なもので、国立国会図書館が収集した過去のページってので見れます。
東京電力  震災後、しばらく不通でしたが、復活。まぁ、停止中とかしか表示ないんですけど。
東北電力・プルサーマル  女川発電所のプルサーマル計画についてのパンフレットや計画が見れます。
六ヶ所村ホームページ〜村とエネルギー  電源三法交付金の使い道とか興味深いデータがあります。
日本原燃  電源三法交付金の使い道とか興味深いデータがあります。
日本原子力発電  教えて原子力をひと通り読めば、原子力発電はバッチリ
電源開発  教えて原子力をひと通り読めば、原子力発電はバッチリ

2011年10月 記事
 2011年3月11日の東日本大地震と福島第一原発の事故。事故後の長さを考えれば、チェルノブイリより大変なことです。まして、国土が狭い日本、チェルノブイリと比しても最悪の原発事故と感じます。現在まで、反原発=反社会的とレッテルでしたが(現在も?)、この事故で、原発について興味を持ったり、考える人が増えたのは好ましいことです。我が家でも、今まで誰も見向きもされなかった蔵書が、ちらほらと貸し出しに回るようになりました。

 これまでも原発事故では、たくさんの本が出版されました(チェルノブイリ、東海村、中越地震による柏崎刈羽原発 etc.)。多くの原発が老朽化を迎えるここ4,5年もかなり出版がありました。しかし、今年ほど再販も新版も出たのは記憶にありません。反原発を訴えてきた人達ももう高齢、中年含む若者は原子力に興味もなく知識も無い。それでもこれだけ本が出版されたのはすごいことです。

 原子力推進や夢のエネルギーなどと謳った本や資料は無料であちこちで入手できます。実際、 六ヶ所村のサイト電力会社のサイトも丁寧に作られています。 原子力百科事典 ATOMICAも図説は少ないながらもよく出来ています。(ところが原子力百科事典は、震災後に内容が大幅に変わりました。一時期、アクセス不能でしたが再開?)原子核の基礎から放湿や機関・行政まで、簡単ですが、書いてあります。原発資料館もお金が掛けられています。ところが、原発に疑問を呈した本、裏事情や政策、反対運動に関する本はお金を払わないと見れないし、メディアにも流れず、興味が無い一般人の目には触れることはありませんでした。

 今年は随分と再販がありましたが、それでも政策や反対運動の本はありません。特に原子力基地とも言える六ヶ所村に関しては再販は絶望的と思われます。侵略という言葉がそのまま使われたかのような、反対運動の本は、原子力の技術的以前に、非人道的なモノが丸見え、日本という国が嫌になること確実。日本は法治国家なんてトンデモナイと思える本ばかり・・・再販されないだろう本、友人で読みたい人が居れば貸し出します。

2011年10月3日作成 2012年3月13日追記 四畳半の住人